ジョニーGoGo

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マルチな男 伊丹十三

f:id:johnnygogo55:20191120083931p:plain今日の【作家の顔】は、伊丹十三です。

伊丹十三は、作家だけでなく、映画監督、俳優、クリエイターなど、マルチな才能を持った方でしたが、私が一番始めに出会ったのは、エッセイです。

「女たちよ!」「ヨーロッパ退屈日記」など、どれも面白くてお洒落な話が満載で、しかも、ご自身で挿絵を描いているのがわかり、その多才ぶりにびっくりしました。

エッセイの中で紹介していたおいしいスパゲッティの作り方を参考に、よく食べたことを思い出します。

アル・デンテにゆでたスパゲッティにバターを落として、素早くかき混ぜるだけのものでしたが、アル・デンテのスパゲッティがこんなに美味しいものかと思いました。

その他、サンドイッチの持ち方、目玉焼きの食べ方、二日酔いの話など、どの話も印象的で、今でも覚えています。

その後、映画監督になり、みなさんご存知の「タンポポ」「マルサの女」など、たくさんの名作を残しています。


さて、似顔絵ですが、「なんか、やっちまったかな〜」と思いましたが、「似てなくもないか」ということでアップしました。

どこがむずかしかったかというと、特徴があまりないんですね。目が大きいような小さいような、髪も多いような少ないような。

あと、表情が微妙なんです。笑っているような、困ったような。

絶えず顔に力が入っていて、全てに満足していないような感じ。

これは伊丹十三が、常に完璧を目指していたからこその表情だったのかもしれませんね。

素晴らしい名作の数々に感謝です。