【菊池寛】ヒロシでもカンでもいいが菊地はダメよ
少し前に描いたのですが、イマイチなので出しあぐねていました。
【作家の顔】菊池寛です。簡単に描けると思ったんですが、むずかしい。
顔は特徴的なようだけど、他の人にも見えちゃう。マギー司郎?森繁久彌かな?って感じ。
しかも、「こんな顔だっけ~」って思うのは、菊池寛を描いた映画「末は博士か大臣か」のフランキー堺とだぶるからかもしれません。
さて、菊池寛ですが、芥川龍之介とは学生時代からの友達で、彼に負けまいとライバル心を燃やしていたようですね。
芥川龍之介の才能はズバ抜けてましたから、菊池寛の文才をしても、劣等感を持っても仕方がないのですが、その時の気持ちを題材にして書かれたのが「無名作家の日記」。私は好きでした。
私が浪人生だった時、神保町の古本屋で買って読んだんですが、この頃の自分の心持ちとだぶるところがあったのかもしれません。
もう一回読んでみたい本の一冊です。
菊池寛は作家の他、文芸春秋の社長だったり、大映の社長だったりと、実業家としての顔もあります。
菊池寛を描いた映画は「末は博士か大臣か」というタイトルでしたが、それ以上の功績だったのではと思います。
菊池寛の好きなもの。天下の大社長ですから、おいしいものはたくさん食べたでしょうし、遊んだことでしょうね。ギャンブルも好きだったらしいです。
でも、一番好きだったのは、彼が最も羨望した【芥川龍之介】だったのかもしれません。
菊池寛もすごいが、彼の羨望であり続け、文学を志す者とって最高の名誉であり続けている【芥川龍之介】もまたすごい存在なんだと思います。